第一章 第二話

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午後十時。 俺は水原の家の前に来ていた。 ドキドキする。 凄くドキドキする! 水原の家の前にいるだけでも緊張するのに、家が大きいからさらにドキドキする。 覚悟を決めて、インターホンを押す。 ピーンポーン ガチャ「はい!」 水原の声だ。 「南野君!?ちょっとまってて~!」 「オッケー」 スゲー焦ってた。 可愛いなぁ~。 「お、お待たせ。 どうかなこの服?」 白いシンプルなワンピースをきた水原が現れた。 「スゲー似合ってる!」 俺はハイテンションで本音を言った。 「ありがと!」 凄く喜んでいる。 やっぱり可愛いな。 だけどまた顔が真っ赤になっている。 今度は耳まで真っ赤だ。 「顔が赤いぞ!大丈夫か?」 「だ、大丈夫だよ!」 「そうか?」 コクコク! 激しく頷かれしまった。 「さっ!行くよ!」 軽くスキップするように走り去ってしまった。 「はやくしないと置いてくよ~」 「おう!」 俺は水原に置いてかれないよう追う様にして走った。 水原の家の近くに、かなり大きな本屋出来たらしく、そこに行く事になった。
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