プロローグ

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『おはよう。』 「あら、おはよう。 早いのね、今日は日曜日よ。会社お休みじゃないの?」 『あ、あぁ。昨日の仕事が残ってて、今日は夕方には帰るから。』 「そうなの、大変なのね。無理はなさらないでね。」 『あぁ、ありがとう』 最近は休みの度に不倫相手の由佳の家に入り浸っている。 『じゃあ行ってくる。 あっ、早百合…愛してるよ。』 「あら、やだ、何?でもありがとう。私もよ、いってらっしゃい」 由佳は会社の後輩で俺に好意を寄せてくれていた人物だ。 妻にはない甘えとわがままさに少しずつ愛おしさが芽生え、私は由佳の申し出を承諾した。 まだ妻の早百合にはばれてないみたいで、その関係ももうすぐ半年が経とうとしてる。 家に帰れば献身的な妻、外には可愛い小悪魔な女、バランスの取れた今の生活になんの不満もない。
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