一時間目

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だが一人この停滞した流れを打ち破る人物がいた 「え~次。藤森華」 力なく教師が僕の親友の名前を呼び 皆の目が親友に向けられると、一気に周囲が沸き立つ 「キャーッ!!」 「なんだよアイツ!」 「可愛い~」 「何なのよアノ子!」 今の今までなぜ気にならなかったのか分かりかねるが、周囲は黄色い声から暗い声までいろいろ沸き立つ 華は黒く綺麗な長い髪を左右でチョンと結び、軽く化粧をしていて色っぽく、目もクリクリしていて、そこらのアイドルなんか霞むくらいの容姿をしている 僕でも初めて華を見たらこの男子達のように色めき立つが、僕は知っている 藤森華の正体に
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