第1章『ある少女との邂逅』

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ある大陸の遥か上空にあるギルド本部。 空中に浮かぶその大陸(アスラク)には塔のような建物のギルド本部がある。 少年はギルド本部の扉の前に現れると、扉をゆっくりと開けて中に入る。 早朝な為に人はまばらだが、少年が中に入った瞬間、ギルド本部に静寂が訪れた。 そして 「「お早う御座います!!」」 そんな声が響いた。 「はい、お早う御座います皆さん、お元気そうでなによりです」 少年はそう丁寧に返事を返すと、ホールの中央にある転移魔法陣に歩いていく。 「よう《黒白》」 その途中、転移魔法陣の側にに蒼いローブを纏った声からして若い男が現れた。 「お久しぶりですね《氷海》さん」 《黒白》とは少年の二つ名で正式には《黒白の調停者》 そして《氷海》とは男の二つ名で正式には《氷海の王者》の事だ。 「今日はどうしたんだ?」 「今日はライアン老に呼ばれているんですよ。そんなアナタこそどうしたんですか?」 「奇遇だな。俺もライアン老に呼ばれている」 男、《氷海》は苦笑しながら言い、既に転移魔法陣の上に立つ少年(黒白)の隣に歩み寄った。 「では…転移!」 《黒白》の声がホールに小さく響き、二人の姿が消えた。 ギルドのホールではギルドXランクが二人も見れたことでざわざわしていたが、直ぐに全員が仕事に戻っていた。 .
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