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ある大陸の遥か上空にあるギルド本部。
空中に浮かぶその大陸には塔のような建物のギルド本部がある。
少年はギルド本部の扉の前に現れると、扉をゆっくりと開けて中に入る。
早朝な為に人はまばらだが、少年が中に入った瞬間、ギルド本部に静寂が訪れた。
そして
「「お早う御座います!!」」
そんな声が響いた。
「はい、お早う御座います皆さん、お元気そうでなによりです」
少年はそう丁寧に返事を返すと、ホールの中央にある転移魔法陣に歩いていく。
「よう《黒白》」
その途中、転移魔法陣の側にに蒼いローブを纏った声からして若い男が現れた。
「お久しぶりですね《氷海》さん」
《黒白》とは少年の二つ名で正式には《黒白の調停者》
そして《氷海》とは男の二つ名で正式には《氷海の王者》の事だ。
「今日はどうしたんだ?」
「今日はライアン老に呼ばれているんですよ。そんなアナタこそどうしたんですか?」
「奇遇だな。俺もライアン老に呼ばれている」
男、《氷海》は苦笑しながら言い、既に転移魔法陣の上に立つ少年の隣に歩み寄った。
「では…転移!」
《黒白》の声がホールに小さく響き、二人の姿が消えた。
ギルドのホールではギルドXランクが二人も見れたことでざわざわしていたが、直ぐに全員が仕事に戻っていた。
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