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ーー結果、相殺。
まったく同数の剣は互いにその切っ先をぶつけ合わせ、消滅した。
「お…オオォォォ!!」
『グガァァァァ!!』
声にならない雄叫びをあげてルーカスと《ディル・スティグマ》は打ち合う。
刺突、振り下ろし、横凪ぎ…
あらゆる斬撃を放ちあい、時には弾き、時には避け、鍔迫り合いには一度としてならず、ただお互いを『拒絶』するかのように一人と一体は打ち合う。
ーールーカスは冷静だった。
ーー《ディル・スティグマ》は焦燥していた。
ただそれだけの差…。
既に手足の感覚は薄れ、目の前は霞む。だが足掻く。
例え手足が吹き飛ぼうとも、絶対に負けはしないししたくない。
打ち合う。
「捉えた…ッ!!」
ルーカスの斬撃が初めて《ディル・スティグマ》を捉える。
『ま…まダ…まダ…ま…』
肩から腰まで一直線に斬り裂いた斬撃は辛うじて《ディル・スティグマ》を維持していた力を全て奪い取り、《ディル・スティグマ》は悔恨の思いを抱いたまま消え去った。
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