第8章『二度目の任務と小さな守護者』

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「いいですよ」 ミーシャの願い出をハイネは快諾し、エルフィンボルトにリューディアを預け、白桜を呼び出してからグランドの中心に向かって歩いていく。 「よしっ!『守光雷剣』」 ミーシャは小さくガッツポーズをした後、その手に魔武器【守光雷剣】を召喚し、ハイネの後を追う。 「フィン!今日こそ決着つけるぞ!」 「のぞむところだラルフ!!」 フィンとラルフも互いに睨み合いながら傍らに使い魔を連れて離れていった。 「さて、ニル。僕たちも魔術練習しようか」 「…うん」 と、アルとニルが歩きだそうとした所で誰かに肩を叩かれ、アルは振り向く。 「やっ!」 片手を上げて軽快な声で挨拶をしたのはリアナであり、隣にはムッとした表情のセインスがいた。 「珍しい組み合わせだね」 アルが茶化すように言うが、その言葉でリアナとセインスは同時にアルを睨む。 「「好きで一緒にいるんじゃない(よ)!!」」 「そ…そうなんだ。 ごめん」 凄まじい剣幕で詰め寄ってくる二人にアルは少し動揺しながらも謝罪し、本題に入る。 「それで、二人はどうしてここに?」 「とりあえず迷惑かけちゃったみたいだからさ…謝りに来たんだ」 少し恥ずかしそうに頬を掻きながら言うリエナにアルは微笑みかけ、言葉を紡ぐ。 「別に気にしてないからいいよ」 「なら形だけでも謝るよ! ゴメンナサイ」 「ふん、僕は謝りはしないからな」 ぺこりと頭をさげてリエナは謝り、セインスは聞いてもいないのにふんぞり返って言い放った。 「期待はしてないからいいよ」 対するアルは苦笑いでそう返し、ふと気になったことを尋ねる。 「ところで、もしかして今日1日一緒にいるのが罰則?」 .
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