第8章『二度目の任務と小さな守護者』

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「そういえば、今日の午後はギルド《エルハ支部》で依頼をこなすそうですよ」 ーー場面は変わって今は昼休み、今日は教室で弁当を食べていたハイネ達だったが、不意にハイネが切り出す。 「依頼…か」 この前のガルンの件を思い出したのか、ミーシャが暗い口調で呟く。 「怖いですか?」 不思議とハイネの言葉は響き、ミーシャ達は俯く。 「…ふふ、大丈夫ですよ。今回はギルド職員の誰かが同行してくださるようですから」 「…マジで?」 そんな言葉を発したのはフィン。 疑惑の目線をハイネに向けるが、口元は弛んでいる。 「誰だろうね」 「気になるなー」 アルとラルフも安心したのか、口調も明るくなり、再び雑談を始めた。 「…しかし、危険性が以前とは違いますけどね…」 そんなハイネの言葉を聞き逃さなかったのはニルとミーシャで、何か凄く嫌な予感がするのを感じながらも、昼食を再開するのだった。 ーーーー 「さて、午後は依頼を受けてもらおうと思います」 教壇に立つアニエスの言葉に教室はざわつくが、教壇から殺気を感じ直ぐに静かになる。 「……宜しい。 今回の依頼はギルド職員の方が一チームにつき二人付いてくれます。皆さん粗相のないように」 そんなアニエスの言葉には《もし失礼なことをしたら…》という副音声が混じっており、教室の面々は冷や汗を流しながら返事を返した。 .
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