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「さて、後はお前たち二班なんだが…ルーカス、レーナ、他の班員はどうした?」
約数百組の班を送り出したケイルはハイネたちとルーカス、レーナに視線を向け、尋ねる。
「…知らないな」
「…私も」
ルーカスとレーナはどうやら知らないようで、装備の確認をしている手を止めてケイルを見る。
「一週間程前から見ていない」
「…そうか、なら…アーデンベルク!」
ルーカスの言葉にケイルは少し考えると、ハイネを呼ぶ。
「何でしょう?」
「この二人とお前の班の八人で任務を行ってくれ」
「…はい。分かりました」
ハイネはケイルの背後で嫌そうな顔をしているレーナを見て苦笑しながら答える。
「よし、魔法陣を起動するから一カ所に集まれ!!」
ケイルはハイネが頷くのを確認すると手を叩いて八人を召集し、魔法陣に魔力を注ぐ。
魔法陣を描いている場合は発動に必要な魔力量は通常の『転移』より遥かに少なくて済むので、直ぐに魔法陣は光を放ち、八人をギルドに向かって転移させた。
「…さて、俺も行くか」
ケイルは暫く魔法陣を眺めていたが、直ぐに使い魔"アース"を召喚すると魔法陣を消し、ギルドの方向に飛び去っていった。
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