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「我が敵を断て!!
『絶対無慈悲の撃光』ーー!!」
ーー音はなかった。それもその筈、彼の剣<ツルギ>から放たれるのは光なのだから、喩え魔力から生まれた光であろうとも光は進むのに音は立てない。
聞こえるのは衝撃で捲れる地の音のみ。
だからこそ、彼の声はその場に響いたーーーー
光に支配された平地に。
静かに、だが大きく。
黄金色の波動は空気を、地を、宙に舞う塵屑を、悉く焼き尽くし、消し去り突き進む。
しかし、黄金色の波動は彼、ハイネを呑み込む事無くハイネの目前で止まる。
「神器ーーー覚醒……『吸収』」
ーーー光が、黒の光が金光を吸い尽くしたーー。
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