第8章『二度目の任務と小さな守護者』

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----- 夜が支配する公園に、つらつらと話をするニルの声が静かに響いていたが、話はそれで終わりらしく、再び静寂が訪れた。 「……それから、死神には?」 静寂より数秒の後、それまで黙って話を聞いていたハイネが口を開く。 「………学園に…入学して……ちょっとした…時に…一度…だけ」 「その時にはどんな会話を?」 「向こうからの…声だけ…だったんだけど…『原初と変革、終演の時は近い。キミは、近い将来選択を迫られるだろう』って」 その言葉に、初めてハイネの瞳に僅かな動揺が浮かぶ。 「……そうか…そういうこと、か」 「……ハイネくん…?」 何時ものハイネよりも幾分低いトーンで発せられた声にニルは困惑の声を発する。ハイネは眉を顰め、祈るように目を閉じている。 「……ニルさん。事情が変わりました。貴女の魔眼、貴女が望もうとも決して消し去る訳にはいかなくなりました」 眼を開き、言葉を発したハイネの瞳は銀に染まっており、魔眼の発動を意味している。 「…え……?」 「貴女の魔眼、その名は……---」 .
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