第2章『入学と最初の友』

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「2500人!?」 「はい。と言っても大部分は貴族の方々ですけど」 「…どこでそんな情報を仕入れたんだ?」 ミーシャは驚いた顔をしながらハイネに尋ねるが、ハイネは口元に人差し指を当て、企業秘密です、と言い、講堂の奥に目を向けた。 「静粛に!!」 講堂の奥、舞台の上に老人が現れ、声をかけると、瞬時に講堂が静かになった。 「我が《イルス》魔法学園にようこそ!!儂がここの学園の学園長であるガヤルドじゃ!!…………」 最初の挨拶から数十分… 「ーー…以上で儂の挨拶は終わりじゃ!!」 数十分間ガヤルドの話が続き、生徒はほぼ全員がうんざりしていた。 「やっと終わった…」 ミーシャもその内の一人で、げんなりした表情でそう呟いた。 「キミもそう思うだろう?……ハイネ?」 「すぅ…すぅ…」 ハイネは器用に立ったまま寝ていて、ミーシャはそれを見て呆れたように溜め息をつく。 「はぁ…」
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