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「2500人!?」
「はい。と言っても大部分は貴族の方々ですけど」
「…どこでそんな情報を仕入れたんだ?」
ミーシャは驚いた顔をしながらハイネに尋ねるが、ハイネは口元に人差し指を当て、企業秘密です、と言い、講堂の奥に目を向けた。
「静粛に!!」
講堂の奥、舞台の上に老人が現れ、声をかけると、瞬時に講堂が静かになった。
「我が《イルス》魔法学園にようこそ!!儂がここの学園の学園長であるガヤルドじゃ!!…………」
最初の挨拶から数十分…
「ーー…以上で儂の挨拶は終わりじゃ!!」
数十分間ガヤルドの話が続き、生徒はほぼ全員がうんざりしていた。
「やっと終わった…」
ミーシャもその内の一人で、げんなりした表情でそう呟いた。
「キミもそう思うだろう?……ハイネ?」
「すぅ…すぅ…」
ハイネは器用に立ったまま寝ていて、ミーシャはそれを見て呆れたように溜め息をつく。
「はぁ…」
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