第2章『入学と最初の友』

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そして数分後、ハイネとミーシャは自分たちのクラスを見つけ、中に入ると中には既に数人の生徒が談笑してが、ハイネとミーシャが教室に入ったので、此方を見た。 「ミーシャ!?ミーシャじゃないか!」 その中の一人の茶髪の少年がミーシャに気づくと驚いた様子でミーシャに近づいた。 「ラルフ!?もしかしてラルフなのか!?」 ミーシャも驚いたようで、口に手を当ててそう言った。 「久しぶりだなぁ…ん?コイツは誰だミーシャ」 少年はハイネに気づくと怪訝な表情をしながら言った。 「私はハイネ=アーデンベルクです。彼女とは先ほど知り合った所ですよ」 ハイネは苦笑いしながら言い、少年に握手を求めるように右手を差し出す。 「ああ、宜しく」 ラルフは差し出された右手を見もせずにぶっきらぼうに返し、ミーシャに向き直る。 「これはまた手厳しいですね…」 ハイネは苦笑いを崩さぬままそう呟くと、窓辺の一番前の席につき、未だに自分の名前を探そうと躍起になっている生徒を眺める。 (…まさか五代貴族のクロイツェルとケイバルンがいるとは…) 勿論クロイツェルとはミーシャのことで、ケイバルンとはラルフのファミリーネームである。
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