第2章『入学と最初の友』

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それからは教室が騒がしくなり、ハイネは閉じていた目を開け、辺りを確認する。 「全員席について!話を止めなさい!」 その時、タイミング良く教師が入ってきたので教室は静かになった。 「先ずは自己紹介から、私はこのSクラス第3組を担当するアニエス=ディブリーです。では、一番前のアナタから自己紹介を始めなさい」 アニエスはハイネを指しながら言い、ハイネは無言で席を立つ。 「何を言えばいいのですか?」 「名前と使う武器と何か一言でいいわ。属性は一応後で全員検査するから」 「わかりました」 ハイネはそう言うと生徒の方を向き、 「ハイネ=アーデンベルクです。使う武器は…剣と暗器です。宜しくお願いします」 微笑みながら言う。その顔立ちは精悍で、どこか神聖さすら感じさせられる。 (さて……見たところ、まともに魔術か法術が使えそうなのは数人……か……) ハイネはそんな事を考えながら席につき、自己紹介をちゃんと聞いていた。 「ミーシャ=クロイツェルだ。使う武器は剣だ。 五代貴族とかは関係なく接してくれるとありがたい」 ミーシャは簡潔に自己紹介をすると、ハイネに一度視線を向けた後、席に戻った。
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