第2章『入学と最初の友』

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「…ニル=マキュリーです…使う武器は…杖です…。 宜しく…お願いします…」 ニルはやはりオドオドした様子で自己紹介をし、途中で何度も躓きながら席についた。 「ラルフ=ケイバルンだ。使う武器は籠手。宜しく」 銀髪に金色の眼をしたラルフはそれだけ言うと、さっさと席に戻った。 「アルフレート=セフリアです。使う武器は短剣です。 皆さん宜しくお願いします」 次は短い白髪に少し紫に近い蒼をした瞳を持つ青年で、好青年という印象をうける。顔も整っていて、横を通れば誰もが振り向いてしまうような顔立ちだ。 「フェルディナンド=アイナス!武器は槌だ!よろしく!」 次は短い金髪をつんつんに逆立て、同じく金色の目をした青年だ。言動と話し方から活発だということが伺える。 そして自己紹介が終盤に差し掛かった時、ハイネは驚く。 「レーナ=ベセラ=ツヴァイ、武器は魔紐。以上」 「ルーカス=ベセラ=ツヴァイだ。武器は双銃。宜しく」 レーナは淡々と自己紹介を終わらせ、 妹と同じ金髪紅眼のルーカスもぶっきらぼうに言った。 (まさか王族までこのクラスとは…)
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