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レーナとルーカスは自己紹介を終えるとさっさと席についた。
「さて、じゃあ今日はこの後各自魔力測定と属性判定をして解散だからやりたい人から来て。
魔力測定はこの機械に魔力を注ぐだけ。属性判定はこの水晶に色が出るから」
アニエスは教卓の上に上に半球がついた四角い機械と透明な水晶を置きながら言った。
生徒は直ぐに教卓に群がり、教室は再び喧騒に包まれた。
「属性増えたかな!?」
「魔力増えたかな!?」
など、様々な会話が飛び交う。
(これは…もう少し待った方がいいな)
ハイネはそんなクラスメートを見て苦笑いしながらそう考える。
ミーシャ、ラルフ、ニル、アルフレート、フェルディナンドの五人とレーナとルーカスも同じ考えのようで、ミーシャ達は雑談をし、レーナとルーカスは静かに読書をしている、
そして三十分ほど経ち、魔力測定と属性判定をした生徒たちは次々と学園の寮へ向かって帰っていき、残ったのはハイネとミーシャ達、レーナとルーカスだけだった。
「さて…」
「…なぁ……」
ハイネが席を立った瞬間後ろから声がしたが、ハイネは特に驚くこともなく後ろを振り返る。
「何でしょうか…ケイバルンさん?
それと…その大きなたんこぶは…」
ハイネが振り向くとそこにはラルフがいたのだが、何故か頭に大きなたんこぶをつけ、それをさすりながら立っていた。
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