第2章『入学と最初の友』

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「ラルフがハイネに無礼をはたらいたからな、謝らせに来たんだ」 「別に気にしていませんが?律儀な方ですねミーシャさんは」 ハイネはクスクスと笑いながら、ラルフの後ろに腰に手をつきながら現れたミーシャの言葉に返答する。 「り、律儀ではない!ただ、五代貴族としてだな…責任というものを…」 「真面目なんですね」 ハイネは微笑みを崩さずにミーシャに言い、ラルフに向き直る。 「あ~…なんだ……スマン」 ラルフは未だに頭をさすりながら言った。 「フフ…だから気にしてません。さぁ、魔力測定に行きましょう。後は私とアナタたち三人だけのようですから」 「三人?」 ミーシャが首を傾げていると、 「私…だよミーシャ…」 「…!…ごめん気づかなかったよニル…」 「ていうかあいつ等先やったのか!?…行こう…"ハイネ"!」 「ええ…"ラルフ"」 ハイネとラルフは一緒に教卓に向かい、ミーシャとニルはそれを呆然と見ていた。 「早くしなさい。後はアナタたち四人だけですよ」 アニエスはそう言いながらも少し微笑んでいる。 「俺からやっていいか?」 「どうぞ」 ラルフはハイネにそう言うと機械に魔力を注ぐ。
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