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「ラルフがハイネに無礼をはたらいたからな、謝らせに来たんだ」
「別に気にしていませんが?律儀な方ですねミーシャさんは」
ハイネはクスクスと笑いながら、ラルフの後ろに腰に手をつきながら現れたミーシャの言葉に返答する。
「り、律儀ではない!ただ、五代貴族としてだな…責任というものを…」
「真面目なんですね」
ハイネは微笑みを崩さずにミーシャに言い、ラルフに向き直る。
「あ~…なんだ……スマン」
ラルフは未だに頭をさすりながら言った。
「フフ…だから気にしてません。さぁ、魔力測定に行きましょう。後は私とアナタたち三人だけのようですから」
「三人?」
ミーシャが首を傾げていると、
「私…だよミーシャ…」
「…!…ごめん気づかなかったよニル…」
「ていうかあいつ等先やったのか!?…行こう…"ハイネ"!」
「ええ…"ラルフ"」
ハイネとラルフは一緒に教卓に向かい、ミーシャとニルはそれを呆然と見ていた。
「早くしなさい。後はアナタたち四人だけですよ」
アニエスはそう言いながらも少し微笑んでいる。
「俺からやっていいか?」
「どうぞ」
ラルフはハイネにそう言うと機械に魔力を注ぐ。
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