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すると機械についた半球は淡く光を放ち、底に数字を写し出す。
「まだまだァ!」
ラルフは更に魔力を注ぎ、一定を超えた瞬間機械がピーという音を鳴らす。
「はぁーどうだ?」
「魔力値2500…凄いわね…標準値の二倍程あるわ」
普通は高等部とは言え、中等部では知識を主にし、魔術、法術を使ってこなかった為、標準は1200程なのだ。
「次は属性か。法術の属性は何だ?」
ラルフはそう呟きながら水晶に魔力を込めた。
水晶が染まったのは紅と碧。
「魔術属性は火、法術属性は風ね」
「風か~火と相性が良さそうだからいいか…」
ラルフはうんうんと頷き、ハイネたちの元に戻った。
「次は私がやろう」
次はミーシャが機械の前に立って魔力を注ぎ込む。
出た数字は
「よ…4000…」
「よし!」
出た数字は平均値より遥かに高い4000。ミーシャは小さくガッツポーズをし、ラルフは後ろでうなだれている。
「凄いわね…ラルフ君もアルフレート君も2000台だったのに…」
アニエスは感嘆の声を漏らすと同時にミーシャに水晶を手渡す。
驚いても仕事は忘れないのは流石エリートが多い学園の教師だと言ったところだ。
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