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そして期待の眼差しの中出た魔術、法術属性の色は『黄』と『白』。
「雷と光か…」
「どちらもスピードがあるし、雷は破壊力もなかなかあるから素晴らしいわね。この学年で光属性は現在はアナタと第1組のリルケという男の子だけよ」
アニエスは五代貴族の実力に舌を巻ながら、次のニルと謎のハイネにも期待を向けていた。
「次…私いい…ですか?」
「ええ。どうぞ」
ニルはハイネに一度ことわると機械に魔力を注ぐ。
「魔力値3500…やっぱり凄いわね…」
もはやアニエスは同じような言葉しか出ないほどに驚いていたが、ふとハイネたちの後ろに目を向けると、どよ~んとした雰囲気を纏ったラルフを見て苦笑いしていた。
「…蒼と青…と…琥珀…?」
「氷と水と…地!?
まさか三属性なんて…」
「…やった…!」
アニエスは今度こそ絶句し、固まった。
「さて、アニエス教諭!起きて下さい!」
ハイネは固まってしまったアニエスを眺めていたが、声を張り上げて呼びかけた。
「ふぇ…!?…あ!?…ゴホン!……すいません…取り乱しました…」
一瞬少女のような間抜けた声を出したアニエス。
直ぐに平静を装うが、頬が赤いことからかなり恥ずかしかったのだろう。
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