第2章『入学と最初の友』

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そして期待の眼差しの中出た魔術、法術属性の色は『黄』と『白』。 「雷と光か…」 「どちらもスピードがあるし、雷は破壊力もなかなかあるから素晴らしいわね。この学年で光属性は現在はアナタと第1組のリルケという男の子だけよ」 アニエスは五代貴族の実力に舌を巻ながら、次のニルと謎のハイネにも期待を向けていた。 「次…私いい…ですか?」 「ええ。どうぞ」 ニルはハイネに一度ことわると機械に魔力を注ぐ。 「魔力値3500…やっぱり凄いわね…」 もはやアニエスは同じような言葉しか出ないほどに驚いていたが、ふとハイネたちの後ろに目を向けると、どよ~んとした雰囲気を纏ったラルフを見て苦笑いしていた。 「…蒼と青…と…琥珀…?」 「氷と水と…地!? まさか三属性なんて…」 「…やった…!」 アニエスは今度こそ絶句し、固まった。 「さて、アニエス教諭!起きて下さい!」 ハイネは固まってしまったアニエスを眺めていたが、声を張り上げて呼びかけた。 「ふぇ…!?…あ!?…ゴホン!……すいません…取り乱しました…」 一瞬少女のような間抜けた声を出したアニエス。 直ぐに平静を装うが、頬が赤いことからかなり恥ずかしかったのだろう。
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