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「…フッ…!」
ハイネは軽く息を吐くと魔力を機械に注ぐ。
「…………ま……魔力…値………10000!?」
「「えぇぇぇぇぇ!?」」
アニエスとミーシャたち(ニルは口に手を当てて硬直)の絶叫が教室内に響き、ハイネは両手で耳を塞いでいた。
「有り得ない…一般の魔導師でも8000位なのに…」
「ハイネ…キミは一体…」
「さぁ、次は属性ですね」
ハイネはミーシャの疑問をあえて無視して水晶を手に取る。
「無視するなハイネ!」
当然無視されたミーシャはハイネにそう怒鳴るが、
「今はまだ話せないんです…でも、学園の、あなたたちの敵ではありません」
そう言ったハイネの顔は悲哀を含んでいるように見え、誰もが口を閉ざしてしまった。
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