第2章『入学と最初の友』

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「…フッ…!」 ハイネは軽く息を吐くと魔力を機械に注ぐ。 「…………ま……魔力…値………10000!?」 「「えぇぇぇぇぇ!?」」 アニエスとミーシャたち(ニルは口に手を当てて硬直)の絶叫が教室内に響き、ハイネは両手で耳を塞いでいた。 「有り得ない…一般の魔導師でも8000位なのに…」 「ハイネ…キミは一体…」 「さぁ、次は属性ですね」 ハイネはミーシャの疑問をあえて無視して水晶を手に取る。 「無視するなハイネ!」 当然無視されたミーシャはハイネにそう怒鳴るが、 「今はまだ話せないんです…でも、学園の、あなたたちの敵ではありません」 そう言ったハイネの顔は悲哀を含んでいるように見え、誰もが口を閉ざしてしまった。
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