3361人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は2005室です」
「俺は2006だ。隣だな」
ハイネとラルフは互いに部屋を伝えると、魔法陣に乗った。
「ではまた明日」
「じゃあな」
女性陣はハイネたちの一つ下の階のようで、ハイネとラルフは先に転移していった。
ハイネとラルフは城みたいな寮の20階に姿を現し、翌日の朝にエントランスで待ち合わせることを約束すると各自の部屋に入った。
「部屋はまるっきりホテルというより家ですね…」
ハイネは扉を開けた途端感想を漏らし、部屋を見回す。
部屋はリビングとその奥に浴室とトイレ。リビング右手にはキッチンに繋がるドアがあり、左手には巨大としか言えない程のクローゼットが、リビング手前の廊下には部屋が3つあり、ハイネはリビングに一番近い部屋に入り、それから数十分かけて部屋の整理をした。
「さて…明日は魔武器作成と使い魔召喚か…また忙しくなりそうだな…」
ハイネは今日できた友人が騒いでいる様子を頭に浮かべて苦笑しながら夕飯を食べ、勿論風呂に入って眠りについた。
(師匠…此処なら……わかる…かもしれないよ…)
ハイネは薄れゆく意識の中、そんなことを考え、今度こそ眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!