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翌日、エントランスに転移したハイネはミーシャとニル、アルフレートとフェルディナンドを見つける。
「おはようハイネ」
「おはよう…ござい…ます…」
「はい。おはよーー…」
「ようハイネ=アーデンベルク!俺はフェルディナンド!フィンって呼んでくれ!俺もハイネって呼ぶからよ!」
ミーシャとニルが挨拶をし、ハイネも挨拶しようとしたが、フェルディナンドに遮られる。
「宜しくお願いします。フィン」
「おうよ!そうだ!アル!お前も挨拶しろよ!」
フェルディナンド(以下フィン)は笑顔でそう言うとアルフレート(以下アル)を無理矢理引きずってくる。
「アルフレート…長いから…アルって呼ぶといい…」
アルはよほど朝に弱いのか、昨日の自己紹介の時の口調は消え、頭が上下にコックリコックリ振れている。
「ラルフはどうしたんだ?」
「ああ、ラルフなら…」
「てめぇハイネ!いきなり踵落としはねぇだろ!?」
ミーシャの問いにハイネが答えようとした時、ラルフが涙目でエントランスに現れた。
「なかなか起きないアナタが悪いんですよラルフ」
ハイネは普段の微笑みを崩さずにそう言い、ラルフに背を向けミーシャに向き直る。
「さぁ、行きましょう」
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