第3章『使い魔の意義』

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「今日は先ず魔武器を作ります!各自ここにある魔石を取りに来て!」 学園にある巨大なグラウンド。そこに第一学年Sクラス第3組はいた。 アニエスが足元にある大きな箱を指差して声を張り上げ、生徒は我先にと箱に群がる。 そしてアニエスの一喝によって生徒は大人しくなったので、直ぐに全員に行き渡った。 「俺からやっていいか!?」 そう言ったのはフィン。 「えぇ。皆さんも構わないでしょう?」 「「あぁ(うん)」」 「よし!はぁぁぁ!」 魔武器はイメージだ。自分が作りたい武器をより明確にイメージした者は細かい装飾まで決められる。 イメージが足りなくてもあまり武器に影響はないが、集中力が必要なのは確かだ。 フィンの持つ魔石が黄と緑に輝き、光がフィンの右手を包む。 光は流動するように少しずつ形を変え、柄が木製(強度は鉄より上)の巨大な槌が現れた。 「……出来た!…ん?…名前が…わかる!コイツの名は【ドルトムント】だ!」 フィンの言葉と共に槌が黄と緑に輝いた。 「雷と木ですか…なかなか良い組み合わせですね」 ハイネは感心したように息を吐き、それと同時にニルとミーシャが前に出た。 「次は私とニルだ」
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