第3章『使い魔の意義』

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そしてミーシャとニルは同時に魔石に魔力を注いだ。 「……出来た…名は【守光雷剣(シュコウライケン)】」 ミーシャが作り出したのは純白の柄に、淡く黄に光る剣。 鍔にあたる部分が小さな盾のようになっている。 「…【氷海清杖(ヒョウカイセイジョウ)】」 次にニルが作り出したのは、一つの太い棒に水晶のような縄が絡みつき、先端に蒼のクリスタルが埋め込まれた杖だ。 「次は俺とアルがやる」 しげしげと自身が作り出した武器を眺めている3人を見た後、ラルフがそう言って魔石に魔力を注ぎ、アルも直ぐに魔力を注いだ。 「…【紅蓮甲楓(グレンコウフウ)】!」 「…【闇創之調(アンソウノシラベ)】…!」 ラルフの両手には紅蓮で五指の部分に緑の線が入った鉄甲が、アルの手には漆黒の柄に半透明の刃の短剣が在った。 「…良い武器ですね」 ハイネが彼らの武器を見ながら言った時、辺りに驚きの声が響く。 どうやらレーナとルーカスが魔武器の作成をしたようで、ミーシャ達とは比べものにならないほどの凄まじい光を放っていた。 (さすが王族…。魔力も桁違いだな…アニエスが驚いていなかったのは、学園長から聞いていたからか…)
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