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「上位天使!?」
驚くミーシャを尻目にエルフィンボルトと名乗った女性は辺りを見回すと、
「人間界は変わらないわね…」
嬉しそうだが、どこか悲しみを感じさせる声で彼女は口を開き、ミーシャに右手を出すように促し、自身の右手を重ねた。
「我、召喚主の願いに従いここに契りを交わさん…『契約』!!」
「上位天使とは、また凄いパートナーですね」
召喚陣から降り、エルフィンボルトと雑談しながら戻ってきたミーシャにハイネが声をかける。
「マスター、この方は?」
「ハイネだ。私の友人だから粗相がないようにな」
「ハイネ=アーデンベルクです。宜しくお願いします」
「エルフィンボルト、ランクは上位天使に位置します」
ハイネとエルフィンボルトは互いに挨拶を交わし、二、三言言葉を交わし、エルフィンボルトは天界(天使、神の住まう世界、魔界と対になり、魔界には悪魔と魔王が存在する)に帰った。
「他のみんなはどうした?」
ハイネとハイネの後ろのニル以外がいなくなっている事に気づき、ミーシャがハイネに尋ねると苦笑混じりである場所を指差した。
「はぁ…何をしているんだ…」
ハイネが指差した先では、ラルフとアル、フィンが誰が先に召喚をするかで揉めており、その間にも他の生徒は次々と召喚を終えてしまっている。
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