第3章『使い魔の意義』

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ここで補足をしておこう。 契約には3つの段階があり、使い魔契約は召喚主が上で召喚者(使い魔)を使役できる契約、これは大体の召喚者が召喚主の実力を判断して召喚に応じるため、召喚主の実力に合った精霊や魔生物などが現れる。 二つ目は等契約。これは召喚者と召喚主の力が同等、もしくは召喚主の方が力が上の場合に結ぶ契約であり、互いの魔力などを片方に送るなどさまざまなことが可能だが、召喚者にある程度の知能が必要なことと、召喚主が体に内包できる魔力が一定以上ないと魔力が暴走するため、召喚者が精霊や高位の魔生物の場合、人間は使い魔契約で自身に送られる力を抑えてもらっている。 最後に三つ目は低契約。 これは召喚主の実力が召喚者より下だが、召喚者が召喚主を選んだ場合(召喚者は例外なく誇り高い生物の為、数億分の一ほどの確立だが)に結ぶ契約で、使い魔契約や等契約とは違って召喚者の側から契約を切ることができる。 「大丈夫だ。俺は今体に数百の封印を施しているからな…封印されている魔力を使えば簡単に事足りる。 何なら今調べればいい」 「では少し…失礼します」 リューディアはハイネに一言断ると、繋いだ手から魔力を探る。 「普通の魔力ではなく、俺の深層…魂の奥を調べろ…」 「………!?…さすが神の鎖を砕いただけはある…これなら余裕ですね…」 ハイネの言葉からしばらく経った後、リューディアは静かにそう洩らした。
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