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使い魔召喚の授業から二週間、少しずつ気温は高くなり、日差しも強くなってきていた。
「今日はギルドで簡単な任務をしてきてもらいます」
始まりはアニエスの一言だった。
この二週間で、模擬戦は授業で数回あったものの、ギルドでの任務は殆どの生徒はしたことがなく、生徒は期待に満ちた目でアニエスの次の言葉を待った。
「今からそれぞれグループを作って固まってください」
その言葉にすぐさま生徒は立ち上がり、ハイネ、ミーシャ、アル、ニル、レーナ、ルーカスの元に群がる。
「なぁ?何で俺とフィンの周りには誰もいないんだ…?」
「知らん…」
ラルフとフィンは教室の隅で自分たちのギルドカードを弄り、落ち込んでいた。
カードにはどちらもCと書かれていた。
「すみません。もう決まっていますから」
「すまない。もう決まってるんだ」
「ごめん。もう決まってるから」
「あの…ごめん…なさい…もう決まって…るの」
ハイネ、ミーシャ、アル、ニルはそれぞれ断ると集まり、ラルフとフィンの元に近寄った。
「何をしているんですか?」
ハイネが未だに教室の隅でいじけている二人に問いかけると、ラルフとフィンは一瞬で立ち直り、なんでもない、と言った。
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