第5章『最強の力と闇の脈動』

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「何だ?」 「…貴方達は強い。しかもまだまだ強くなれる素質があります。だから神の域の魔術をお見せします…」 ハイネはそう言うとギルド隊員の強制転移を終えたリューディアを還し、右手を上に翳す。 「黒光は断絶、白光は拒絶…闇は破壊、光は浄化…神域の魔によって万物を世界から切り離せ… 『断絶結界(混沌(カオス))』」 ハイネが詠唱を終えると、未だ300万は残る魔獣の群れと五人の周りに灰色の結界が出現した。 「な…!?」 「さて…今から見せるのは氷属性神級魔術…よく眼に焼き付けて下さい… 敵を穿つは絶対零度の蒼刃…」 ハイネの魔力が跳ね上がり、結界の中がハイネの魔力で空気が震える。 「…一つの氷塊は千の刃と成り、千の刃は万の剣(ツルギ)と成す…」 さらにハイネのゆっくりとした詠唱と共に魔力はどんどんと高まり、ロイ達はその魔力に畏怖の念を抱いていた。 「…神の域に達せし魔を以って、我が敵を滅せ…」 そしてハイネの神級魔術が完成する。 「蒼刃必滅(ソウジンヒツメツ)・・・『アブソリュートゼロ』!!」
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