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「大会の日、渡そうと思ってた忘れ物。離れるのは分かってるけど好きだから付き合って欲しいの。」
あの日と同じ質問を悪戯っぽく聞く真奈美。
「真奈美が良ければ、答え今言うよ。一緒に居て欲しい。ずっと一緒に、、、。」
懐かしくて新しい真奈美の笑顔。
その頬には涙のあとはない。
電車の中ふと思う。
離ればなれになったのは、自信がなかったからじゃない、お互い好きな人ができたことに感謝できなかったからだ。
三年前の忘れ物はそれだった。
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