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「ちょ…!楓!?どいてっ」
私が楓の胸を押すと私の顔の横に手をつき、楓は妖しく笑った。
『……嫌って言ったら?』
「え…?」
いつもの楓とは違う鋭い目。心臓が騒がしく鳴りだす。
『このままキスしたいって言ったらどうする?』
「キ、キス!?」
楓の右手が私の頬をくすぐるように触る。顔が赤くなるのが分かった。
『していい…?』
「え……いや…ちょっと落ち着こう?ねっ?」
『嫌だ。したいもん』
"したいもん"って可愛い…ってそんな事思ってる場合じゃないっ。
どうしよ、どうしよ…!
―――…ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。
「だ、誰か来たみたい…」
『俺とチャイムの相手どっちが大事なの?俺でしょ?』
楓がSになったー!!!!
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