結ばれた夜と嵐の夜

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―――…ピンポーン 「開いてるよー」 『お邪魔します。はい、アイス』 コンビニの袋を渡されて、中を見る。苺味にバニラにチョコに…。 よし、今の気分は苺だ! 私がアイスを食べ始めると姫がタバコに火をつけ、小さな声で話し始めた。 『アイス奢ってあげたからお願い1つ聞いてほしいんだけど』 私はアイスを食べる手を止めて、恐る恐る姫を見た。 「変な事じゃないなら」 『今夜うちに泊まりに来て』 「へ?そんな事?いーよ」 姫が真面目な顔するから何かと思った。後からお泊りセット用意しなきゃ。 私はアイスをまた食べ始めた。 『たつるが遊びに来るから』 「はっ!?私いらんくない?」 たつる君に私が恨まれそうだし。最近のたつる君の姫へのラブラブ光線凄いし。 『お願いっ!』 「えー。何で嫌なの?」 姫はゆっくり話を始めた。 話はお泊りの次の日に遡る。
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