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ガラガラガラ――…
『いらっしゃいませー!!』
活気づいた店内。
平日なのに結構お客さんがいた。若者に人気なだけあって半分以上が若い人だった。
「私好みの人来るんだよね!?超楽しみーっ」
私は短い髪の毛をもう一度チェックして、案内された個室のドアを開けた。
「『『こんばんはー」』』
精一杯可愛い声で挨拶をした。
『おっ、待ってたよ』
最初に声を掛けてきたのは、今回の主催者…姫の友達のたつる君。
明るめの髪をセットして、ちょっとチャラそうな人。世に言うギャル男?夏がよく似合う感じ。
何でもたつる君は姫に気があるみたい…。姫は興味がないみたいだけど。
『久しぶりだね』
煙草を吸いながら、優しい笑顔で迎えてくれたのは優(ユウ)君。
眼鏡がよく似合う、同い年なのに大人っぽくて落ち着いた雰囲気をかもしだしてる。
『こんばんは…』
すでに真っ赤な顔をしてる、なんか頼りなさそうな楓(カエデ)君。
おっとりしてそうで、ワンテンポ遅れて反応するような感じ。
一瞬目が合ったような気がしたけど、すぐそらされてしまった。
簡単に挨拶を済ませ、私達は適当に空いてる席に座った。
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