誕生日パーティー

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―――…後日 『美味しいっ!!』 口にいっぱいのオムライスを含んで、満面の笑みで私に話し掛ける。 「分かったから、ちゃんと飲み込んでから喋るっ」 楓は大きく頷き、またオムライスを食べ始めた。 美味しくて当たり前。 ホントはあの日から毎晩オムライス練習したんだから!姫に来てもらって。 なーんて、恥ずかしいから言わないけどね? 『おかわりっ』 「お、おかわり!?もうないしっ」 『えぇー!?!?』 「じゃ…じゃあまた今度うちに食べに来れば…?」 『えっ!?いいの!?』 「…や、やっぱり今のナシ」 『ナシとか卑怯~男に二言はないって言うじゃん』 「……私、女だけど?」 『…ごめんなさい』 あ、犬になった。
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