花火大会

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そろそろ花火が始まる時間だし、もっと前に行ってみようと言う事でみんな移動する事になった。 だけど…… 『四葉ちゃん!行こうぜ』 私はなぜかだいし君に手を引かれ、三人より少し前を歩く事になってしまった。 「ちょっと!」 今だに手を離してくれないだいし君を軽く睨んだ。 『何?あ、てかさ!誰かいい女の子いない!?紹介してよ~』 紹介っ!? 私が口をポカンと開けてるとだいし君は携帯を取り出した。 『ひとまず四葉ちゃんのケー番教えてよー』 ニコッと白い歯が見えた。 「え…いや…」 私まだ楓の連絡先さえ知らないのに…て言うか、今日楓と連絡先交換しようって意気込んできたんだけど…。 何でこんな奴に番号聞かれてるんだか。 『あー…そんなんダメだよな?楓と仲いいんだし。ゴメン、ゴメン』 私の気持ちを読み取ったのか、だいし君は携帯を閉じ、手を解放してくれた。
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