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―――…ドーン
夜空に花が咲いた。
「わ!綺麗」
私は思わず声を上げた。
赤・緑・黄色…
たくさんの色が夜空を彩る。
花火が上がる度に楓の顔も色んな色になる。
『めっちゃ綺麗だねっ』
いつの間にか隣に来ていたミサが楽しそうにそう言った。
その隣で優君は無言で花火を見ていて、その隣でだいし君は焼そばを食べてた。
楓は子供みたいな顔で花火を見ていた。ちょっと口開いてるし。
半分くらい花火が上がった所で楓はトイレに行くといって、トイレの方へ歩いて行った。
私達は近くの縁石に座り、花火を見上げていた。
『ねーねー』
いきなり声をかけられ、ビクッとした。花火を見ていたから気付かなかったけど、いつの間にか隣にだいし君が座ってた。
――…四葉は隙があり過ぎ
その通りなのかも……。
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