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「な、何?」
『毎朝楓にメールしてる?』
「へ?メール?」
いきなりの質問にクエスチョンマークが頭に浮かぶ。
メールって私、連絡先知らないし…。
ちょっとふてくされたようにそう答えるとだいし君は驚いた声を出した。
『えっ!?そうなのぉ!?』
何、そんなに驚く事?
「何よ」
私はいつもより低い声でそう言った。
『いやね、楓の家に泊まり行った時朝携帯すぐ開いて嬉しそうにしてるからさ。俺、てっきり……』
てっきり……私からのメールだと思ってたって事だろうか。
だけど、連絡先知らなくてメールが出来るはずがない。
『メール?女から?って聞いたら秘密って言ってたから~。彼女出来たのかと思って』
目の前が真っ暗になった。
私以外に仲良くしてる子がいる。いや、もう彼女なのかも…。
どっちにしろメールの相手は私じゃない事は確か。
だから、最初にだいし君は私に彼女って聞いてきたんだ。
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