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『かっこ良いからね、だいし』
「ちょ、ちょっと待って!何でそうなるの?」
私がだいし君を……?
違うよ!私はたださっきの話の真相が知りたいだけ。
『さっき二人でこそこそ話してたよね?』
さっき……
メールの話してた時だ。
「それは…!楓が……」
『俺が?』
私は下唇を強く噛んだ。
なんて言えばいいの?メールの相手は誰って?他に仲いい子いるのって?
…この前のキスの意味は、って?
『もういいや』
返事をしない私を見て、楓は私に背を向けて歩きだした。
「っ、…あ、朝……!誰からメール来てるの?」
少し声が震えた。
『メール?』
楓が振り返った。
"ねぇ、メールって何の事?"と言いながら楓は私の前に立った。
すっかり周りに人はいなくなって、ミサと優君は離れた所で私達を見ていた。
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