花火大会

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「だいし君なんてどーでもいいから!何回言わせれば気が済むんだよ!ただ楓の幼なじみだから仲良くしようとしただけじゃん!!分かるっ!?」 『あっ、ハイ…』 楓がびくびくしながら返事をする。だけど、私は止まらない。 「今日だって楽しみにしてたんだから!なのに他に女の影があるって分かったら落ち込むじゃん!!分かる!?て言うか、分かれっ!!」 『ごっ、ごめんなさい…』 「私は何回も同じ事を聞かれるのがだいっっ嫌いなんだよっ!!あぁ?分かったのかよ!返事はっ!?」 『はっ、ハイっ!!』 「今日だってね!楓のれ、連絡先聞こうと思ってどうやって聞こうかって………」 そこまで言って私の声は小さくなった。 『俺の、連絡先?』 きょとんとする楓。 私は楓から手を離し、助手席のドア側に張りついた。 勢いで言っちゃったけど、今更恥ずかしくなってきた。 『……連絡先交換してなかったんだっけ?』 「してねーよっ!!」 楓のとぼけぶりに思わずツッコミを入れてしまった…。 『あ、ごめんなさい…。なんか四葉とはいつも繋がってるような気がしたから』 そう言いながら楓は頭を掻いた。 私はと言うと、ゆでダコみたいに真っ赤になってしまった。
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