238人が本棚に入れています
本棚に追加
/326ページ
「あっ!!」
忘れてた。
連絡先交換したって他に女がいるかもしれないのに…。
いや、彼女かもしれないのに。
私は腕組みをして"う~ん、う~ん"とうなっていた。
『?…どうしたの?』
「いやぁ、その…」
この雰囲気ですごく言いにくい。
『あ!……もしかしてだいしが言ったメールの事?』
私は勢い良く縦に首を振った。
『メールが来てるとかじゃなくて…待ち受け見てたんだよね』
そう言ってちょっとためらいながら、自分の携帯の待ち受けを見せてくれた。
楽しそうに笑う……私と楓!?
あ、そうだ!
この前キャンプに行った時に確か写したんだった。
『だいしに言うの恥ずかしくて。…あいつ前からあぁいう性格なんだよ。壊したがり屋って言うか、変わってると言うか』
"女が絡まなければいい奴なんだけど"と付け足した。
最初のコメントを投稿しよう!