花火大会

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軽くだいし君について話した後、楓が家まで送ってくれると言うのでお言葉に甘えて送ってもらう事にした。 『今日はごめんね。楽しく花火見る予定だったのに。だいしに四葉取られたような気がして、つい…』 運転してる楓が申し訳なさそうに言った。 「いや!私の方こそごめん。怒鳴っちゃったりして…」 もうちょっと女の子っぽくなりたい今日この頃。 『四葉らしかったよ。て言うか、かっこ良かった』 かっこ良かった…… 誉め言葉として貰っておこう。 話していたらあっという間に家に着き、私は車を降りた。 「送ってくれてありがとう。メール……気が向いたら送るから」 『ん。期待して待っとくね』 "気が向いたら…"なんて言ったのに楓は嬉しそうにそう言った。 "またね"と言って楓は車を発進させた。私は見えなくなるまで見送った。 角を曲がる時にブレーキランプ五回点滅……はしなかった。 けど、ハザードランプが三回点滅した。 【ま・た・ね】かな? 今度メールで聞いてみよ。ヤッタ!メールする口実が出来た。 私はルンルンで眠りについた。
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