お泊り

7/24

238人が本棚に入れています
本棚に追加
/326ページ
『あーぁ』 たつる君が残念そうに肩を落とし"俺もそんだけ姫にアピールされたーい"と言ったのが聞こえた。 姫はと言うと聞こえたはずなのに知らんぷりしながら、店員さんに追加注文していた。 結局この二人もどうなんだか。 て言うか… 「楓さ、飲むペース早すぎじゃない?」 まだ居酒屋に来て、一時間も経ってないのに顔真っ赤なんだけど。 『え…そう?』 そう首をかしげる楓はなんかちょっといつもより可愛い感じ。 完全な酔っ払いだわ。 「ちょっと大丈夫?」 私が楓の肩に手を置き、こっちを向かせようとした。 『!…だ、大丈夫』 「??」 なんか…楓が変。 こっち見ようとしないし、いつもより挙動不審。
/326ページ

最初のコメントを投稿しよう!

238人が本棚に入れています
本棚に追加