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抱きしめる、というより抱きつく、という言葉の方が合っているかもしれない。
兄貴が寝ているのをいいことに俺はそのままでいた。
すると、いきなり兄貴が俺を抱きしめていた腕にさらに力を込めた。
俺はびっくりして兄貴を見る。
「おはよ」
にっこりと微笑んで俺にそういう兄貴。
「……っ?!……いつから起きてた……っ///」
恥ずかしくて顔を下に向けた。
「んと……実は加浬が起きるちょっと前から……」
笑いながら俺にそう兄貴は言うと、俺から手を離してそっと離れようと試みる。
俺は自分のしていたことに対して物凄い羞恥が襲った。
顔が熱くなるのを感じながら兄貴を睨む。
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