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「河合は容姿端麗、頭脳明晰でレベルが高いんだぞ」
高橋よ お前の言っていたアイドルは・・・
チンピラだったぞ!
未だに俺の前で唖然とし大きな瞳をぱちぱちと瞬きしている
余程驚いたんだろう
「新寺・・・くん、さっきの・・・聞いてた・・・?」
「あぁ・・・」
沈黙・・・
お互い気まずい雰囲気
「聞かれちゃったかーいやー参った参った(笑)」
( ゚Д゚)ポカーン
え
普通こういう場面だったら・・・
「てめぇ!いいか!この事は誰にも言うんじゃねぇーぞ!言ったら殺すからな!」
とか!
もしくは・・・
「新寺くんお願い!この事は誰にも言わないで!」
のハズなんだが・・・
なのにこんなあっさりでいいのか!?
「どうしたの?」
「あ、いや普通こういう場面だったら口止めするんじゃないかと思って・・・」
「えーなんで?」
「いや なんでというかそういうシナリオじゃないかなと・・・」
「ぷっ・・・し、新寺くんて面白いね(笑)」
寧ろ面白いのはお前のほうではといいかけたがなんとか飲み込み話を変えた
「てか、こんなとこでなにしてんだ?もう授業は始まってるぜ」
未だにクスクス笑ってる河合の横を通りすぎ屋上に出て一呼吸してから地面に寝転がった
青空がきれいだなぁ・・・
と空を見ていた視界に河合の顔がにゅっと入ってきた
「Σな なんでまだここにいんだよ!?」
「なんでて、それは私もサボりだからですw」
少しいたずらっ子みたいな笑いをし俺の隣に寝転がった
「おまっ、汚れるぞ!」
「そういう新寺くんだって汚れますよ?(笑)」
俺はいいんだよ!
なんなんだ!?こいつは( ̄~ ̄;)
アイドル的存在の優等生かと思えばチンピラみたいな本性持ってるしサボってるし!
もう俺の繊細な脳内がぐるぐるして煙が出そうなまでにヒートオーバーしていた
気付いたら横で寝転がていた奴はすやすやと寝てやがるし・・・
全く・・・なんなんだ こいつは・・・
てかこのままでは誰か来たら俺は何かしら勘違いされるのでは!
一気に冷や汗が滝のようにあふれだした俺はそそくさとその場から立ち去ることにした
だがスカートだし、風邪を引いてしまう
でも寝ているのを邪魔するのも気が引ける
姫奈は自分の学ランを彼女に掛け屋上から出ていった
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