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俺は本当に・・・馬鹿だと気づいた
今の時期をちゃんと把握してからやればよかった
えー今の時期は・・・春になったばかり
つまる夕方は
「Σ寒っ!!!」
「姫奈~学ランはどうしたんだよ~見てるこっちが寒いんだけど・・・視界に入ってこないで~」
真帆は犬を追い払うかのように手でしっしっと姫奈にやってみせる
「お前ってやつは・・・本当にストレートだな、目の前にいる可哀想な子羊に愛の手はないのか!」
「子羊て誰だ・・・哀の手ならあるよ(にこ」
こいつに助けを求めた俺が馬鹿だった
寧ろ今日の俺は馬鹿のオンパレードじゃねぇか!
Σって誰が馬鹿だあああ!
もう1人でノリツッコミすることすら意味不明になってきた・・・
とっとと家に帰って風呂に入るか・・・
姫奈さ未だに自分と距離を開けて先に歩く真帆のあとを追って一緒に学校をあとにした
「そういえばー今日も河合の奴はすごかったぜー」
「すごいってなにがだ?」
二人は寄り道をし公園のベンチに腰を掛けた
「河合の奴、今日1日で5人にも告られてたんだ」
「Σ1日で5人!?」
驚いた・・・あのアイドルはそんなにモテるんだな・・・
まるで月とスッポンみたいな話だな
「レベルの低い奴等が告っても結果は見えてるのにな(笑)」
こいつ・・・本当にズバッというな
「んなのわかんねぇんじゃないか?」
「なにが?」
「レベルが低かったってチャンスはあるかもしんねぇだろ、そんなこと言ってたら恋とかっていつまでたってもできねぇだろ」
真帆は目をパチクリさせ「そうかなぁ」と首を傾げた
まぁこんなことを言った俺だが未だに彼女なんていねぇけどな!
笑いたか笑えばいいさ!
「あはははははははは」
「ってお前が笑うんじゃねぇー!!」
「だって声に出てたから笑ってあげたんだよ?褒めてよ」
俺はどうやら心の声を口に出てたらしい
なんかおいちゃん涙が出てきましたよ オヨヨヨ
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