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俺はその日1日ずっとあの 不思議でならない女 河合 桜灯のことを考えてた
容姿端麗、たしかに肩までの長さのふらふろした髪、くりくりした大きな瞳、スタイルもいいほうだと思う
頭脳明晰そしてあの・・・性格。
不思議なやつだった・・・
ぼんやりとし思考のまま俺は家に入った
「あらw姫ちゃんwwおかえりなさいww」
「ただいま~・・・」
「もうすぐ夕飯だから着替えたら降りてきてねww」
「うぃ~・・・」
夕飯の時も俺はずっとぼんやりしていた
「姫ちゃんwwこのハンバーグはお母さん頑張ったのよww」
「へぇー」
「姫ちゃんwwおいしい?w」
「あぁー・・・」
「姫ちゃん」
「なに?」
母さんら急に立ち上がり俺の襟を鷲掴みしすごい剣幕で急接近してきた
「Σ姫ちゃん!?一体どうしたの!?」
「Σななななななんだよ!!?びっくりした!」
「Σだって!あの!姫ちゃんが・・・姫ちゃんが・・・・・・・・・・・・・・・姫ちゃん!て言ってもまったくツッコまないんですもん!」
「Σそっちかよ!!」
「だって!だって!あの姫ちゃんがだよ!私のことを怒らないんだよ!どうしたの!?熱でもあるの!?」
母さんは涙を流しながら俺の襟を掴み上下に揺さぶるものだから胃に流し込んだ異物たちがこんににはしそうになった
一応、母さんに今日あったことを一部始終説明をした
「まぁwwwまぁwwwそwwれwwはww」
「いや!違うからな」
「えーまだなにも言ってないでしょ~」
「母さんのことだし言いたいことなんてわかるっつーの」
「なによーww姫ちゃんもそろそろちゃんと好きな子見つけなさいよw」
「今んとこそういうのはまだいいわー」
姫奈はご飯をなんとか胃に詰め込み自室に逃げ込んだ
このままあそこにいてはついでに母さんと父さんのラブストーリーまで話されそうだしな
恋愛だの恋だの・・・正直今は別にどうでもいいと思ってる
運命の人とか・・・そういうのは信じてねーし・・・
「あ、そういえば今日は漫画の発売日じゃねーか・・・買ってくるか」
俺はポケットに財布入れケータイを片手に本屋に向かった
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