がんばれ美咲

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翼と二人で下校する美咲。 他愛のない世間話をしながら親睦を深める二人。 陸上部の見学は翌日にして帰ることにしたのだ。 商店街大通りの分かれ道 「美咲南区なんだね。 あたし西区なんだ。 じゃね」 桜美空には西区、東区、南区が存在する。 順に土地が安い。 つまり美咲の住む南区はめったに住めないリッチな人が集まるリゾートエリア。 社長令嬢なら当然だろうか。 「また明日ね」 二人は別れて帰路に着く。 夕陽と共に緩やかに舞い散る桜並木の道を、美咲はゆっくりと歩く。 登校する時はあれだけ騒いでいた風とは別に、自然も美咲に合わせて優しく時を流す。 美咲は鉄柵の門を開けて無事帰宅。 「ただいまー」 「お帰りなさいお姉ちゃん。 ご飯もお風呂も出来てるからねー」 美咲はかばんを部屋に置き、私服に着替えてから靴下を洗濯機に投げ込んで手を洗う。 しっかりし過ぎた妹の料理を目の前に、思わずお腹も反応を示す。 二人はいただきますの掛け声で料理に箸を運ぶ。
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