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翼の少し後ろで一際目立つ自己紹介
「ふふ、皆さんごきげんよう。
私が中等部生徒会長を務める竜宮 麗華(りゅうぐう れいか)ですわ。
ちなみにクラス委員長もやりますので。
いいですわよね関先生?」
金髪くるくる頭に、中等部とは思えない体つきの麗華。
豪華なドレスを纏う彼女は、生徒会長だと言う。
「あ……あぁ」
関先生も唖然として思わず頷く。
「そういうことですので、皆様、この麗華様と同じクラスであることを自慢すると言ういですわ!
オホホッ」
嫌な高笑いが一時的に教室を支配した。
全員の自己紹介が終わり、関先生は親交のため自由行動を許した。
「ねぇ美咲、あたしと絡まない?」
美咲は翼に声をかけられた。
知り合いのいない美咲にとってこれは大きなチャンス。
「本当!?
うんっ、是非仲良くしてね!」
早速美咲に友達が出来た。
美咲と翼、このクラスの二強とも言える美少女二人が仲良くするのだから自然と人は集まる。
次第にクラスの女子は麗華率いる『れいか様』グループ、美咲達の『イケてる』グループ、あとは『ヲタ』グループや所属しない読者等に集中するいわゆる陰キャラ、男の子カッコイイと騒ぐ組などに別れていた。男子はそれぞれ密かに支持して楽しんでいた。
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