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「まずは銃の使い方から簡単に説明するわね。」
そういってカチャカチャと銃を整備していると陽子はおどおどとしながら遠慮気味に口を開いた。
「な、何に…使うんですか…?」
「え、まさか本当に何も聞いてないの?」
驚いた顔をして相手を見ると彼女はこくりと小さく頷いた。
普通そういう説明くらい上がしてくれるもんじゃないわけ?本当にやりづらいったらありゃしないじゃない…。こんな虫も殺せられそうもな容姿の子になんて…。
頭を掻きむしりながら私はしゃがみ込み座っていた陽子と視線を合わせた。
「此処は…外見はただの孤児や家庭事情があって親に育てて貰えない子ども達が集まる施設よ。まぁ、育成中の子がほとんどだけどね。この中から選ばれた子どもだけはね、施設とはまた違った裏側にある組織のために働くのよ。まぁ、大体今仕事してるのは10代から20代後半ってとこかしらね。」
陽子は黙って聞いていたが途中になって手を上げた。
「ん?なに??」
.......
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