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私は、もう17にまでなった。ゾイド様に拾われ、此処まで立派にそだったんだ。けど…
「おかえりソニックのNo.1の殺し屋祥子」
貴方はいつも私を見てくれはしないのね…いつだって、私は『道具』でしかなく、決して貴方の一番にはなれない。
「いいえ。仕事ですから、当然です」
「さすがだね、祥子…」
…?
ゾイド様が私を褒めるのは珍しい。いつもなら『出来て当たり前』とぐらいしか言われないのだ。
なんて考えているとゾイド様は椅子から立ち上がりにっこりと珍しい笑顔を見せ、私に近づいて来た。なぜか私の中ではとても嫌な予感がするのは、当たり前だろう…
「そんなソニックNo.1の君にしか頼めないことがあるんだよ」
「は、はい…」
「さぁ、おいで」
そうゾイド様が声をかけると奥からふんわりとした…そう、まるでいいとこの『お嬢様』のような子が現れたのだった。
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