第一章 目醒め

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あー、つまらん。 何もかもがつまらん。 俺の名前は向田文字(むこうだ もんじ)、29歳…いや、今日で30歳か。 ま、なんか呼びにくいだろうし、気軽に「ブンジ」とでも呼んでくれ。 はぁ、本当に何もやることが無いんだよなー…。 お前は何も出来ないだけだ、なーんて言う奴が居るが、本当にそんななのはこの画面の向こうに居る奴らだよ。 俺は出来るけどやらないだけなの。 こんな馬鹿共とは違って、俺はわざわざこいつらのレベルに合わせてやってんの。 あー…そうだそうだ、脳ある鷹は爪を隠すってやつ? あれ?俺は誰と話してるんだ? まあいいか…。 「プッ…フヒッ…フヒヒッ」 なんだコイツ…やっぱりネットには馬鹿しか居ねーや。 本当、意味分かんねー。
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