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漂流病棟二時間目
雅治は、救急隊に連絡がついた安堵感からか、急に意識を失いそのまま砂浜に倒れこんだ…
10分ほど経過した頃であろうか?
意識朦朧する雅治が人声が自分を取り囲んでいる事に気づいた……あぁ…救急隊が助けにきてくれたんだ~、と思った雅治は、微力な力しか無いながらも、力を振り絞り、左腕と左足がやられました、と隊員につげまた意識を失った。
意識が戻ったのは、あの事故から、一時間過ぎた頃であろうか?
雅治は目を開けた…
辺りを見渡した……
どうやら病院の大部屋らしい、ベッドが八台ほどならび、静かな空間で、やや耳に聞き取れるほどの電子音や、酸素吸入機の泡の音が聞こえるだけだった…
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